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曲線の事典 正誤表 |
日本書籍出版協会・日本印刷産業連合会主催 第44回造本装幀コンクール 日本書籍出版協会理事長賞(自然科学部門)受賞 2009年に出版された自然科学書の中で最も美しい本に! Awarded by the President of Japan Book Publishers Association (In the Area of Natural Science) (2010/06/04) |
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本書は,定木とコンパスを含む機械で作図しえる曲線の歴史的表 現を解説した事典である。小学校から高等学校,大学に至るまでの 学校数学において知られる曲線の定義や性質を,その曲線を描く道 具,変換器,幾何学的計算具の実物写真,作図結果とともに解説し ている。曲線の来歴を,今は失われた歴史的表現・役割を前提に解 説することで,その背後に潜む直観と論理を再現している。 今日では,ソフトウエアを利用してディスプレイ上に描画する曲 線は,少し前まではコンピュータ以外の道具を駆使して描かれてき た。作図の困難さもあり,それぞれの曲線の性質を明かすことは数 学発展の象徴であり,曲線の表現法が改まる都度,その意味内容も 進化した。そうした曲線像を認め,その曲線を描いた人々が生きた 時代に思いを馳せることで,人間味溢れる数学像を提供する。 まず,それぞれの曲線に関わる各論を話題にする上で必要な曲線 に関する歴史・文化的眺望を記した。その次に,本書の中心的な話 題である,様々な曲線とその作図器,その初等幾何学的解説を収め た。そのあとに,変換を表象する機構,透視図法と投影,問題の作 図解を表現する機械を収めた。最後には用語集を用意し,本文中で 解説しきれなかった用語の解説を収めた。用語集や索引から逆に読 めば,辞典として役立てられるようにも工夫されている。 |