曲線の事典 ―性質 ・歴史・作図法―
曲線の事典   ―性質 ・歴史・作図法―
礒田正美Maria G. Bartolini Bussi 編
田端 毅 ・ 讃岐 勝 ・ 礒田正美 著
共立出版、328頁、2009年12月24日発売

Edited by Masami Isoda, Maria G. Bartolini Bussi
Written by Takeshi Tabata, Masaru Sanuki, Masami Isoda,
Curves : properties, history and constructions,Tokyo: KYORITSU SHUPPAN CO.,
LTD. (2009), Reprint (2010).
曲線の事典:表紙 曲線の事典:チラシ 曲線の事典:正誤表
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曲線の事典 正誤表

日本書籍出版協会・日本印刷産業連合会主催
第44回造本装幀コンクール
日本書籍出版協会理事長賞(自然科学部門)受賞

2009年に出版された自然科学書の中で最も美しい本に!


Awarded by the President of Japan Book Publishers Association
(In the Area of Natural Science) (2010/06/04)

内容
  本書は,定木とコンパスを含む機械で作図しえる曲線の歴史的表
現を解説した事典である。小学校から高等学校,大学に至るまでの
学校数学において知られる曲線の定義や性質を,その曲線を描く道
具,変換器,幾何学的計算具の実物写真,作図結果とともに解説し
ている。曲線の来歴を,今は失われた歴史的表現・役割を前提に解
説することで,その背後に潜む直観と論理を再現している。

  今日では,ソフトウエアを利用してディスプレイ上に描画する曲
線は,少し前まではコンピュータ以外の道具を駆使して描かれてき
た。作図の困難さもあり,それぞれの曲線の性質を明かすことは数
学発展の象徴であり,曲線の表現法が改まる都度,その意味内容も
進化した。そうした曲線像を認め,その曲線を描いた人々が生きた
時代に思いを馳せることで,人間味溢れる数学像を提供する。

 まず,それぞれの曲線に関わる各論を話題にする上で必要な曲線
に関する歴史・文化的眺望を記した。その次に,本書の中心的な話
題である,様々な曲線とその作図器,その初等幾何学的解説を収め
た。そのあとに,変換を表象する機構,透視図法と投影,問題の作
図解を表現する機械を収めた。最後には用語集を用意し,本文中で
解説しきれなかった用語の解説を収めた。用語集や索引から逆に読
めば,辞典として役立てられるようにも工夫されている。
補足・追記 ( )

Frans van Schootenに関して