自然の歴史や科学の道具の大学博物館として数学実験室には、およそ160もの数学用機械が展示されています.これらの機械は,Liceo A.Tassoniの先生達によって,the Nucleo di Riserca in Storia e Didatticqa della Matematica (モデナ大学)において開発された幾何学の教授法の革新的プロジェクトの一貫として作られました.Mariolina Bartolini Bussi(Barutolini@unimo.it)教授が主導する(coordinator)このプロジェクトでは,数学用機械,アニメーションビデオ,コンピュータシミレーション,講演・教授記録などが生み出されています.これらのものを用いることで,数学の授業に、歴史的な次元や操作で視覚的な次元を導入します.我々の教授学上の研究目的は,様々な問題と様々な理論、様々な方法を歴史的文脈の中で,位置づけていくことです,そこにある様々な機械は,古代ギリシャ時代から現代至るまで、数学者達が考えたことやその計画を映し出します。これらの機械を使いこなす為には,生徒達は理論的な主題や証明を苦心して作り上げなくてははいけません. 教室での学習活動は,これらの機械を用いたカリキュラムの主題として開発されてきました。他の学校の先生とのセミナーも行ってきました.2つの展示会が1992年にモデナで,1996年にトリノで開かれました.我々は,アムステルダムの Vierkant Foundation (http://www.cs.vu.nl./~vierkant/)とグルノーブルのCabri-Geometre (http://www-cabri.imag.fr/) と共同研究を進めています. これらの数学用機械の研究プロジェクトは,モデナの自治体,大学,CNA , MURST の財政支援を受けて進められています. 数学実験室で開発した数学用機械は次のグループに分類できます: 1)パンタグラフ(写図器,pantographs), リンケージ(棒を連結させた機械,蝶番機械)により,ある図形に様々な変換を施したときの像を書くことができます. 幾何学的変換の例としては,次のようなものがあります.線対称,点対称,平行移動,回転,滑り鏡映,相似変換,アフィン変換, 反転変換,投像(遠近法),等です.機械の中には,2つ,あるいはそれ以上のリンケージが組合わさっているものもあります. それゆえ,その機械による像もいろいろな変換の合成として考えることができます. 2)曲線作図機 3)モデル 4)機械 |