通径を用いて放物線を作図する  作図手順F


直線FGに垂直で、
BC:BA・AC=FH:FA が成り立つように工夫した線分FHを用いると、
  KL=FH・FL が成り立つ。
           (第T巻命題11
これを満たす点Kを平面上に作図を考えてみよう。

@任意の直径FGをとり、点Fを頂点とする。点FからFGに垂直に通径FHをとる。
AFG上に点Lをとり、FL、FHを2辺とする長方形FLXHをつくる。長方形の面積は点LがFG上を動くと変化する。
B点Lを中心に半径LXの円C1を描き、半直線LGとの交点をRとする。
CFRの中点をJとし、Jを中心に半径FJの円C2を描き、直線LXとの交点をK、K’とし、線分LKをとる。

D比例中項の関係より、FL:LK=LK:LR、つまりLK=LR・FL=LX・FL=FH・FL、従って長方形FLXHの面積に等しい正方形LKPRがつくられる。
EFGを軸とした放物線を描くとする。この場合の縦線方向はFGに垂直なKK’になる。点LをFGに沿って動かすと点K、K’によって放物線が描かれる。この放物線は、LK=FH・FLの放物線である。
F描かれた放物線は、LK=FH・FLの放物線である。

注)
上のアプレットの画面をダブルクリックすると、スクロールバーがアプレット画面下部に現れます。

@作図の自動再生、A手動再生のスライドバー、B図の逆構成、C図の構成、D画面移動、E残像効果、Fアニメーション効果、G図のダウンロード

アポロニウスの円錐曲線論の展示室トップへ
数学の歴史博物館


お問い合わせ