この道具を書き残したF.VAN.SCHOOTENは、オランダのLeidenに生まれ、1637年にオランダに来たデカルトと学び、ホイヘンスの師として知られている。そしてデカルトの幾何学のラテン語版の出版を行う。彼は著書「ORGANICA」において、4節リンク機構の特別な場合であるこの交叉平行四辺形型の機構を用いて、楕円を描いている。楕円を描くとき、その楕円の周りをもう一つの楕円が回る。これを楕円歯車と呼ぶ。楕円歯車は滑らず、力を正確に伝えることから水道メーターなどにも使用されている。また、回転する速さが一定でないことも特徴の一つである。 | |
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