アポロニウスの命題について(BOOK1 命題52-58)
 
            ここで、アポロニウスは放物線、楕円、双曲線の意味について、面積作図を
         用いて説明しています。全体を大まかに説明すると、以下のようになります。
           まず、ある平面に直線を2本ひきます。この二本の直線は、直角に交わるか
         もしくはそうでないかで場合わけします。ある一定の作図方法により,もとの直線
         どうしの比が,そこで描かれる図形の面積の比で表されることを示しています。
         またそれだけでなく、円錐曲線の意味についても説明しています。
 
 

     作図方法

       ここで使われているモデルが楕円であるため、これから先は楕円について
     のみの説明とします。
      
      下のように作図するのですが、その過程を示します。ここでは,最初に与え
     られる二本の直線を直角と仮定しています。まず、弧ABに対して,長い方の
     弧を描き,その中点をDとします。DADBを結び、AXAX=ACとなるようにし、
     Xを通って、XODBに平行にひき、Oを通って、OFABに平行にひき、DFを結
     び、ABを延長した交点をEとする。そしてAFFBを結んで延長し、FA上に適当 
     にとられた点をGとし、Gを通ってGLDEに平行にひきABの延長の交点をKと 
     する。またFOを延長してそれとGKの交点をLとする。ここまでの一連の作図は,
     同一平面Z上で行われたものとする。
       
      ここで,GHを直径に持つ円を描き、それを円GHNとします。ただしこの円は,
     三角形HGFと垂直であるとする。(つまり、もとにあった平面Zとは垂直になる)
     この円を底面とし頂点をFと考えると、この円錐は直円錐となる。EKを含み,Z
     垂直な平面で円錐を切ったときにあらわれる図形がABを長軸に持つ楕円である。
 
     
        
        

ここで少し計算してみよう
  まず、
        DE: EF = DE×EF : EF 2
     ところが、
      BE×EA: EF2 =( BE : EF )×( AE : EF )
  そして、
      AE: EF = AK : KG = FL : LG
    これより、 
      BA: AC = ( FL : LG )×( FL : LH )
    これはつまり、
      FL2= GL×LH
  ゆえに、
        BA : AC = FL2 : ( GL×LH )

   これが成り立つときはいつでもは,図の通径となる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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