1. 選択ツール
図形を選択するツールです。図形をドラッグ移動することができます。図形全体を移動
したり,右の図のように点が円周上の点として作図されている場合は,その図形の上を移
動させることができます。また,その図形をダブルクリックすると図形のプロパティ等を
変更することもできます。
連続作図モードを選択していない場合は,ひとつの作図が終わるごとに,この選択ツー
ルに切り替わります。
2. 表示切り替えツール
図形の表示状態を切り替えることができるツールです。「表示・非表示・ロック・削除」の切り替えができます。
図形を非表示: 図形を非表示(不可視)状態にします。非表示状態にしたい図形をクリックすると非表示
(不可視)することができます。表示状態に戻したいときは,図形一覧を使って戻します。
図形をロック: 図形をロック(ドラッグ移動不可)状態にします。ロック状態にしたい図形をクリックす
るとロック(ドラッグ移動不可)することができます。非ロック状態(ドラッグ移動可)に戻したいときは,図形一覧を使って戻します。
図形を削除: 図形を削除します。削除したい図形をクリックすると削除できます。ただし,その図形
に依存している図形も同時に削除されますので注意してください。(例:三角形の1つの
頂点を削除すると,他の2つの頂点は残りますが,三角形は削除されます。)

図形一覧
図形一覧を表示します。表示中は、編集ができません。表示状態を確認すること
ができます。チェックボックスをクリックすることによって,その状態を切り替えることができます。非表示(不可視),ロック(ドラッグ移動不可)にしたものをもとに戻すことができます。
3. 作図モード切り替えツール
同じ作図を連続して行うか,1つの作図が終了したら選択モードに戻るかの切り替えを行います。左のチェックボックスをクリックして切り替えます。再度,クリックすると元に戻ります。
同じ作業を繰り返すことが多いときに使います。
4. 点作成ツール
点を作図することができます。点の無名・名有りは,後で設定を変更することができます。中点,交点,線対称の点,点対称の点,点の回転によってつくられる点は,他の図形に依存しているため,その依存している図形が変化(移動,削除等)するとその点も変化(移動,削除等)します。
<点(無名)>
点を作成します。図形の上にマウスカーソルを載せると,その図形が点滅します。
その状態でクリックすると点をその図形の上の点を作成することができます。
点(名有り )
A,B,・・・などの名前の付いた点を作成します。作成した順に,A,B,・・・の名前が自
動的に付けられます。名前が付くこと以外は、「点(無名)」と同じです。
名前の位置は,点に対して,相対的な位置(左隣等)が設定されています。点に対する位置を変更したい場合は,「CTRLキー」を押さえながら,点の名前をドラッグ移動すると変更できます。
中点
2点または線分の中点を作成します。2点または線分をクリックすると作成できます。
その際,対象とする点や線分にマウスカーソルをのせ,どの図形を選択しているかを確認した上で,クリックするとよいです。図形の辺上の中点は,辺ごとに作成するようになっております。
交点
2つの図形の交点を作成します。2つの図形をクリックすると作成できます。その際,- 10 -対象とする図形にマウスカーソルをのせ,どの図形を選択しているかを確認した上で,クリックするとよいです。ただし,三角形などの矩形との交点はつくれません。辺の上に線分を作成し,その線分との交点を作成してください。
線対称の点
基となる点の、直線(半直線)に対して対称な点を作成します。先に直線(半直線)をクリックし,続いて,基となる点をクリックします。線分や図形の辺に対する対称な点は作成できません。その場合は,直線等を作成してから,線対称の点を作成し,その直線等を非表示してください。
点対称の点
点対称な点を作成します。対称の中心となる点をクリックしてから,基となる点をクリックします
点の回転

点を中心に回転した点を作成します。最初に角度を入力します。そして、回転の中心となる点を
クリックし,基となる点をクリックします。
点のプロパティの変更

点をダブルクリックすると,その点のプロパティ設定用の
ダイアログボックスが開かれます。

x,yの値は点の位置を表します。数値を入力して位置を変更することもできますが,
その点が図形上の点である場合は,その数値の通りに変更できないことがあります。
点の大きさを点ごとに変更する場合は,この「点の大きさ」の値を変更します。
「ビジュアル」では,点の名前などを変更できます。名前は半角英数文字を1文字まで使えます。また,後から名前をつけた場合,名前の標準表示倍率は50%になっています。
文字の「エル(筆記体)」は,適切に表現できるフォントが”GCL”ではないので,特別に用意してあります。
また,「ムービークリップ」も使用できます。Flash データのSWFファイルだけでなく,
JPEG画像も使えます。ただし,大きさの変更は出来ません。イラストや写真などを使
うだけでなく,頂点名としては日本語は使えませんが,JPEG画像を使って表現するこ
ともできます。
「軌跡」のチェックボックスにクリックすると,その点の軌跡が描かれるようになります。
その場合,その点を同じ色の半透明色で軌跡が描かれます。右の図は,弦の中点を赤い点とし,
その軌跡が描かれるようにし,弦の一方の端点を固定して,もう一方の端点を移動させたときにできる軌跡です。
5. キャラクタの貼り付けツール
点や背景にキャラクタを貼り付けることができます。キャラクタとして,Flash データのSWFファイルだけでなく,JPEG画像も使えます。ただし,大きさの変更は出来ません。
点へのキャラクタの貼り付け
点に画像やFlash ムービーを貼り付けます。ダイアログが表示されたら,貼り付ける画像等のファイルを選択しますデータを保存するフォルダに予め,使用するファイル(画像やFlashムービー)を用意しておく必要があります。
背景へのキャラクタの貼り付け
背景に画像やFlash ムービーを貼り付けます。ダイアログが表示されたら,貼り付ける画像等のファイルを
選択します。データを保存するフォルダに予め,使用するファイルを用意しておく必要があります。背景の場合は,
ファイルの変更は,GCLEditor では,現在対応しておりません。他のファイルを選択すると交換ではなく,追加されます。削除したい場合は,テキストエディタなどで,GCLファイルを直接編集してください。
6. 線ツール
直線などを作成することができます。点やキャラクタがないところでクリックすると自動的にそこに新しい名前のない点を作成します。直線などは,点,他の直線や円などに依存して作成されるため,依存している図形が変化(移動,
削除等)するとその点も変化(移動,削除等)します。
直線
直線を作成します。直線が通る場所(点や背景など)をクリックすると直線が現れます。
そして,もう一度,別の場所をクリックすると,直線が作成されます。選択ツールで直線をドラッグ移動するとその
1点を中心に回転することができます。最初の点をドラッグ移動すると直線全体が移動できます。
2回目のクリックで点をクリックすると,2点を通る直線となります。その場合,その2点をドラッグ移動して,
直線を動かすことができるようになります。
半直線
半直線を作成します。作成手順や動かし方は「直線」と同じです。
線分
線分を作成します。線分の両端の場所(点や背景など)を2カ所,クリックすると線分が作成できます。
移動は,2点を通る直線と同じです。
平行線
平行線を作成します。最初に,基となる直線または線分をクリックしてください。選択されるとその直線または線分が点滅します。そして,平行線が通る場所(点や背景など)をクリックすると平行線が作成されます。逆順に操作しても作図できます。ただし,半直線や三角形の辺などを基にして平行線を作成することはできません。
垂線
垂線を作成します。最初に,基となる直線または線分をクリックしてください。選択されるとその直線または線分が点滅します。そして,垂線が通る場所(点や背景など)をクリックすると垂線が作成されます。逆順に操作しても作図
できます。ただし,半直線や三角形の辺などを基にして垂線を作成することはできません。
垂直二等分線
垂直二等分線を作成します。2点または線分の垂直二等分線を作成します。2点または線分をクリックすると作成
できます。ただし,図形の辺上の垂直二等分線は,作成できません。
角の二等分線
角の二等分線を作成します。3点を使って作図します。点A→点O→点Bの順にクリッ
クすると, AOBの二等分線が作成できます。
円の接線
円の接線を作成します。円をクリックすると,円が点滅します。そして,接線が通る場所(点や背景など)をクリックすると接線が2本作成されます。逆順に操作しても作図できます。
最初に円を選択した際,ごくまれに,点滅のタイミングによって,円がみえなくなることがあります。
2円の共通外接線
2円の共通外接線を作成します。基となる円を2つクリックすると,接線が2本作成されます。作図できない位置
にある2円を選択したときは,接線が作成されないようにみえますが,作成できる位置に移動するとみえるようになります。最初に円を選択した際,ごくまれに,点滅のタイミングによって,円がみえなくなることがあります。
2円の共通内接線
2円の共通内接線を作成します。基となる円を2つクリックすると,接線が2本作成されます。作図できない位置にある2円を選択したときは,接線が作成されないようにみえますが,作成できる位置に移動するとみえるように
なります。最初に円を選択した際,ごくまれに,点滅のタイミングによって,円がみえなくなることがあります。
線のプロパティ
線をダブルクリックすると,その線のプロパティ設定用のダイアログボックスが開かれます。
a,b,cは,直線の式ax+by+c=0 の値です。数値を入力して直線の式を変更することもできますが,他の図形に依存している場合は,その数値の通りに変更できないことがあります。
線の太さは,基準となる線の太さに対する割合(%)で表されています。ビジュアルでは,破線も選べます。太さとその数値で破線を変化させられます。

Thickness 5 ----- Thickness 5 ----- Thickness 5------- Thickness 5
Solid ------------- Dashed, 50% ---- Dashed, 90% ---- Dashed, 50%
太さ5, 実線 ----- 太さ 5,破線50-- 太さ5, 破線90--太さ2, 破線50
7. 円・弧ツール
円・弧・扇形を作成することができます。点を使った作図をするとき,点やキャラクタがないところでクリックすると自動的にそこに新しい名前のない点を作成します。
他の図形上の点などを使って作図する場合,依存している図形が変化(移動,削除等)するとその円も変化
(移動,削除等)します。
円(中心)
円を作成します。中心となる場所(点や背景など)をクリックすると,そこを中心とする円が現れます。半径を決めたらもう一度クリックすると円が作成できます。選択ツールで中心をドラッグ移動するとその点を移動することが
できます。円周をドラッグ移動すると円の半径を変えることができます。2回目のクリックで点をクリックすると,その点を通る円となります。その場合,その点をドラッグ移動して,半径を変えることができます。
円(3点)
3点を通る円を作成します。円が通る3つの場所(点や背景など)をクリックすると,円を作成できます。
その3点をドラッグ移動して,位置や半径を変えることができます。
円(直径)
2点によって定まる線分を直径とする円を作成します。直径の両端の2つの場所(点や背景など)をクリックすると,円を作成できます。ただし,直径となる線分は作図されません。また,線分を指定しても,円は作図できません。
その2点をドラッグ移動して,位置や半径を変えることができます。
外接円
三角形の外接円を作成します。三角形をクリックすると,その三角形の外接円を作成できます。3つの点を指定したり,3つの線分を組み合わせできた三角形の辺を指定しても,それによってつくられる三角形の外接円は作成できません。
内接円
三角形の内接円を作成します。作成方法等は外接円と同じです。
弧(中心と2点)
弧を作成します。点O→点A→点Bの順にクリックすると点Oを中心とする弧ABを作成できます。3つ目の点は,自動的に円周上に作られるようになります。また,弧は左回りで作成されます。円周上の点を移動させると,弧の長さをかえることができます。半径は,弧をダブルクリックすると現れるダイアログボックスで変更することができます。
弧(円上2点)
既にある円上に弧を作成します。円上の2点をクリックすると,円上にその2点を端点とする弧が作成されます。
他の図形と連動するような弧を作成したいときは,予め,円を作成し,その円と直線との交点を使って,
弧を作成します。
扇形(中心と2点)
扇形を作成します。作成方法等は「弧(中心と2点)」と同じです。
扇形(円上2点)
扇形を作成します。作成方法等は「弧(円上2点)」と同じです。
円・弧・扇形のプロパティ
円・弧・扇形をダブルクリックすると,そのプロパティ設定用のダイアログボックスが
- 22 -開かれます。

円・弧・扇形の半径はrの値を変更することによって変えることができます。ただし,円の半径が2つの点などによって決められている場合などは,変更することができません。
線の設定については,直線と同じです。円と扇形では,その塗りの色を変えることができます。塗りの透明度も数値で変えることができます。0〜100の数値で表し,100で完全な透明色となり,0で不透明になります。透明色にした場合は,色の重ね合わせができます。
後から作成した図が上に作成され,不透明の場合は,下の図形が隠れます。同じ種類の図形では,後から作成したものが上となりますが,作図用のツールの上にあるものが優先的に上に重ね合わせて表現されます。その優先順位は,
(上)点>線>円>矩形(下)となっています。
8. 矩形ツール
三角形・四角形などの矩形を作成することができます。他の図形上の点などを使って作図する場合,依存している図形が変化(移動,削除等)するとその点も変化(移動,削除等)します。
三角形
三角形を作成します。3つの頂点となる3つの場所(点や背景など)をクリックすると,三角形を作成できます。
その3点をドラッグ移動して,三角形の位置や大きさなどを変えることができます。
線の種類や塗りは,プロパティ設定用のダイアログボックスで変更できます
四角形
四角形を作成します。頂点の数が異なる他は,三角形と同じです。
多角形

多角形を作成します。最初に頂点の数を入力し,その数だけ頂点を作成します。頂点の
数を先に指定する点が異なる他は,三角形と同じです。最大で二十角形まで作成できます。
正多角形
正多角形を作成します。多角形と同じように,最初に頂点の数を入力します。次に,
1つの頂点の場所(点や背景など)をクリックします。すると,正多角形が現れます。2つ目の頂点の(点や背景など)をクリックすると,その正多角形の2つ目の頂点が決定し,その正多角形の1辺を作成できます。最後に,その線分に対して,2つの正多角形がつくれますので,そのどちらの正多角形にするかを決めます。最大で正十二角形まで作成できます。
矩形のプロパティの変更
矩形をダブルクリックすると,そのプロパティ設定用のダイアログボックスが開かれます。

円・弧・扇形のプロパティの変更と同じです。
9. 測定・記号ツール
長さ・角度・面積を測定したり,線分の長さの関係を表す記号や平行の記号や角度の記号を表したりできます。
測定値(長さ)
2点間の長さを表示します。2点をクリックして測定します。測定値は,
最初,2点の中央に表示されますが,その数値をドラッグ移動することが
できます
長さのプロパティの変更

長さの測定値をダブルクリックすると,そのプロパティ設定用の
ダイアログボックスが開かれます。

長さを変更することはできませんが,「小数桁表示」のボタンをクリックすると,その
ダイアログボックスが表示されます。数値を変更することによって,表示する小数点以下
の桁数を変更することができます。
また,その測定値に単位をつけて表現することができます。単位の右の▼をクリックして,メニューを表示して,選択することができます。
変換係数を変更すると,実際のデータ上の測定値に対して,何倍の値にするかを設定できます。
表示倍率を変更すると,文字の大きさを変更することができます。
表示色を変更すると,測定値とその測定範囲を示す線の色を変更することができます。
測定値(角度)

角度を表示します。 AOBの角度を表示する場合,
点A→点O→点Bの順にクリックします。2回目にクリックしたところが角の頂点になります。
角度の測定値は,右の図のように,角の二等分線上に表示されます。
測定値(面積)
多角形の面積を表示します。多角形をクリックすると面積を表示できます。凹多角形の面積も測定できますが,ねじれた多角形の面積は,正確に測定することはできません。
Convex polygon -- Concave polygon --Twisted polygon
凸多角形 ----------- 凹多角形 ----------- ねじれた多角形
面積のプロパティの変更

面積の測定値をダブルクリックすると,そのプロパティ設定用のダイアログボックスが開かれます。単位の違いがありますが,長さのプロパティの変更と同じように
できます。
記号(線分長)
長さ記号を表示します。2点または線分をクリックすると表示できます。その記号をドラッグ移動して,中央以外の場所におくこともできます。他の線分との長さを比較した結果として表示す
ることはできません。
記号(平行)

平行記号を表示します。直線や線分などをクリックすると表示できます。その記号をド
ラッグ移動して,中央以外の場所におくこともできます。他の線分や直線との位置関係を
比較した結果として表示することはできません。
記号のプロパティの変更
記号をダブルクリックすると,そのプロパティ設定用のダイアログボックスが開かれます。

線分の長さの関係を表す記号が5種類(「| 」「|| 」「||| 」「○」「●」)あり,平行の関係を表す記号が3種類(「> 」「>> 」「>>> 」)あります。
表示倍率で,記号の大きさを変えることが
できます。記号の向きを設定することで,平行の記号の向きを変えることができます。
記号(角度)>

角度記号を表示します。点A→点O→点Bの順にクリックすると AOBの角度記号が表示
できます。2回目のクリックが角の頂点になります。
角度のプロパティの変更
角度の測定値や記号をダブルクリックすると,そのプロパティ設定用のダイアログボッ
クスが開かれます。

角度の値の変更はできません。小数桁表示は,長さと同じように変更できます。
測定した角度は,右のように3種類の値範囲で表現することができます。
また,角の記号の設定もこのダイアログボックスでも行うことができます。通常の角度記号ツールでは,弧になりますが,6種類の表現をすることができます。
記号内部の塗りも設定できます。
10. 特殊点ツール
三角形の五心と,九点円の中心を作成することができます。アイコンは共通となっていますので,どの機能を選択しているかを確認しながら,作成してください。

(a)
<三角形の重心>
三角形の重心を作成します。基となる三角形をクリックしてください。
(b)
<三角形の外心>
三角形の外心を作成します。基となる三角形をクリックしてください。
(c)
<三角形の内心>
三角形の内心を作成します。基となる三角形をクリックしてください。
(d) <三角形の垂心>
三角形の垂心を作成します。基となる三角形をクリックしてください。
(e)
<三角形の3傍心>
三角形の傍心を作成します。三角形をクリックすると,
3つの傍心が作成されます。
(f)
<九点円の中心> 三角形の九点円の中心を作成します基。
となる三角形をクリックしてください。
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