ピンと張った糸によって描く円錐曲線
 

 ピンと張った糸によって描く円錐曲線は、我々の研究室で作られ、“Traiteanalytique des sectionsconiques et de leur usage pour la resolution des equationsdans les problemes tant determinez q’indeterminez”と言ったDe l’Hospitalによって描かれた。ここで著者は、特にピンと張った糸を使った道具で、平面上に曲線として、放物線、楕円、双曲線を定義する。図では、道具が双曲線を描いているのがわかるであろう。  2本の棒は、点Fと点Dで平面上を回転する。同じ長さlの2本の糸(l>FDかつ、棒の長さより短い)は棒の端と、平面上の回転軸とを繋ぐ。もし、その回転軸で2つの棒を回転させると同時に、糸をピンと張り、Mが棒に付いて運動しているならば、Mは双曲線を描く。実際、MFの長さとMDの長さの差は一定で、棒の長さと糸の長さの差は等しい。

            
 

 
 

軌跡が双曲線になることの証明

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